◆ 【宝塚記念考察 その1】(本命ドリパス)
人気競馬ブログ 『競馬』という名の推理小説 、本命ドリパスさんからの寄稿です。
ラップギアを介した競馬の見方、その参考になると思います。 (岡村)
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【宝塚記念考察 その1】
いよいよ上半期を締めくくるグランプリレース。
今週は宝塚記念の各ステップレースを考察しようと思います。
【天皇賞・春】
35.9-60.6-60.8-36.5 =2.13.8 △3△6△2 消耗戦
今年の天皇賞・春は消耗戦だったというのがポイント。
但し、このレースは前の3頭と以外の馬の差が道中で相当離れていたので、実際は前3頭だけが消耗戦のレースをして、以外の馬達はスローの瞬発戦のレースをしたという展開だと思います。
上がり最速のウインバリアシオンが33.5秒で3着ですがそれでも勝ち馬のビートブラックから6馬身(1秒)も離されての敗退です。
上がり33.5秒でもこれだけの着差というのは単純に考えて「仕掛け遅れ」の可能性が高いと思われます。
(個体能力がビートブラック>ウインバリアシオン:6馬身差とはあまり考えれない)
クィーンスプマンテが逃げ切った09年のエリ女に近いレース展開で、そう感じた人も多かったのではないでしょうか。
(ちなみにそのエリ女のラップギアは▼1△2△3)
ウインバリアシオンよりも更に後方にいたのがオルフェーヴル。
残り1000mの超ロングスパートをしましたが最後は脚が上がっていました。
ラップギアは【瞬6平4消0】ですが重賞6勝のうち5勝は瞬発戦という馬なのでロングスパート向きではないと言えるかもしれません。
【鳴尾記念】
37.0-49.7-33.4 =2.00.1 ▼7▼6△10 瞬発戦
少頭数で逃げ馬不在というメンバー構成だったこともありスローの瞬発戦となりました。
▼7▼6と加速が示す通り瞬発力勝負のレースで上位2頭が抜けていたでしょう。
トゥザグローリーが半馬身先着しましたが開幕週で若干前有利と考えると切れ味勝負であればショウナンマイティも互角と言ってもいいかもしれません。
但し、宝塚記念が同じ阪神内回りコースだからといってこのレース単体ではあまり評価できないと思われます。
本番では今回ほどスローでは流れない可能性は高いので切れる脚は強調材料にはなりません。
過去10年の宝塚記念でテンよりも上がりが速かったのは02年の一度だけ、勝ち馬の上がりは35秒以上がほとんど(34秒台だったのは02年のダンツフレーム、09年のドリームジャーニーだけ)というのが要因です。
以上のことから鳴尾記念組はこのレースだけで評価するよりも以外のレースも参考にした方がベターな気がします。
(本命ドリパス)
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但し、このレースは前の3頭と以外の馬の差が道中で相当離れていたので、実際は前3頭だけが消耗戦のレースをして、以外の馬達はスローの瞬発戦のレースをしたという展開だと思います。
上がり最速のウインバリアシオンが33.5秒で3着ですがそれでも勝ち馬のビートブラックから6馬身(1秒)も離されての敗退です。
上がり33.5秒でもこれだけの着差というのは単純に考えて「仕掛け遅れ」の可能性が高いと思われます。
(個体能力がビートブラック>ウインバリアシオン:6馬身差とはあまり考えれない)
クィーンスプマンテが逃げ切った09年のエリ女に近いレース展開で、そう感じた人も多かったのではないでしょうか。
(ちなみにそのエリ女のラップギアは▼1△2△3)
ウインバリアシオンよりも更に後方にいたのがオルフェーヴル。
残り1000mの超ロングスパートをしましたが最後は脚が上がっていました。
ラップギアは【瞬6平4消0】ですが重賞6勝のうち5勝は瞬発戦という馬なのでロングスパート向きではないと言えるかもしれません。
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37.0-49.7-33.4 =2.00.1 ▼7▼6△10 瞬発戦
少頭数で逃げ馬不在というメンバー構成だったこともありスローの瞬発戦となりました。
▼7▼6と加速が示す通り瞬発力勝負のレースで上位2頭が抜けていたでしょう。
トゥザグローリーが半馬身先着しましたが開幕週で若干前有利と考えると切れ味勝負であればショウナンマイティも互角と言ってもいいかもしれません。
但し、宝塚記念が同じ阪神内回りコースだからといってこのレース単体ではあまり評価できないと思われます。
本番では今回ほどスローでは流れない可能性は高いので切れる脚は強調材料にはなりません。
過去10年の宝塚記念でテンよりも上がりが速かったのは02年の一度だけ、勝ち馬の上がりは35秒以上がほとんど(34秒台だったのは02年のダンツフレーム、09年のドリームジャーニーだけ)というのが要因です。
以上のことから鳴尾記念組はこのレースだけで評価するよりも以外のレースも参考にした方がベターな気がします。
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04:33│本命ドリパスのLG講座