菊花賞回顧 ありがとう、そしてサヨウナラ
菊花賞は半ば確信めいたモノを持って渾身の◎を打った単勝23.4倍のナムラクレセントだが、オウケンブルースリとフローテーションに交され、3着に敗れてしまった。
2008菊花賞ラップタイム
12.9-12.2-11.0-11.7-11.0-12.2-13.9-13.8-13.5-13.3-12.9-12.0-11.5-12.1-11.7
ナムラクレセントは後方一手の前走までと違い、存外の好スタート。この瞬間は「イケる!」と喜んだのだが、皮肉なことにこの好スタートこそが裏目という形になってしまった。レース映像をご覧になれば分かると思うが、1周目3〜4コーナー中間からのノットアローンの暴走、それがすべてだ。
坂の頂上から下りにかけて11秒0、4コーナーでは大きく外に膨らんで11秒7となったものの、直線に入ってからは再加速の11秒0。1周目直線に入ってからの「11.7-11.0-12.2」は3Fタイム34秒9で、これはもうゴール前の3ハロンと何ら変わりはないほどのハイペース。ノットアローン必死だなw…みたいな。そして1周後、それに付き合った先行勢が総崩れという結末だ。
それでも◎ナムラクレセントは最後の直線で一旦先頭に立つほどの力を見せてくれたのだが、前半このペースに付き合った他馬は14、15、16、17、18着。同程度の位置にいた5頭がビリから5つの議席をすべて埋める中、◎ナムラクレセントの3着は非常に価値があると思う。
この馬の好スタートとノットアローンの暴走、どっちがあっても大丈夫なはずだった。ただ、その2つが同時にあるとは考えられなかっただけのことで、ナムラクレセントに◎の印を打ったことに悔いはない。もう少し前半のペースが落ち着いていたら、もしくはナムラクレセントがいつも通りのスタートだったら、きっとオウケンブルースリといい勝負になっていたはずだと今でも考えている。
ここで「オウケンブルースリに勝っていた」と言えないのは、それだけオウケンブルースリも強い競馬をしたと認めているということ。できるかどうかを危惧していた「3〜4コーナーでの早め進出」をアッサリとクリアし、それに伴って他世代と比較しても恥ずかしくないレベルでの勝ちっぷり。実際、◎ナムラクレセントにはこういうレースをしてほしかった。
2着フローテーションや4着スマートギアは後方から「12.0-11.5-12.1-11.7」、つまり「▼5 △6 ▼4」という瞬発力勝負の流れに上手く乗れた形で、1着馬や3着馬とはまったく異質の競馬。流れが速くなったところから、早め進出で王道の競馬を見せたオウケンブルースリ、壊滅ペースを最後まで粘ったナムラクレセントと同列に扱うべきではないと思う。この両頭のおかげで非常に見応えのある菊花賞だった。ありがとう、そしてお金はサヨウナラ。
2008菊花賞ラップタイム
12.9-12.2-11.0-11.7-11.0-12.2-13.9-13.8-13.5-13.3-12.9-12.0-11.5-12.1-11.7
ナムラクレセントは後方一手の前走までと違い、存外の好スタート。この瞬間は「イケる!」と喜んだのだが、皮肉なことにこの好スタートこそが裏目という形になってしまった。レース映像をご覧になれば分かると思うが、1周目3〜4コーナー中間からのノットアローンの暴走、それがすべてだ。
坂の頂上から下りにかけて11秒0、4コーナーでは大きく外に膨らんで11秒7となったものの、直線に入ってからは再加速の11秒0。1周目直線に入ってからの「11.7-11.0-12.2」は3Fタイム34秒9で、これはもうゴール前の3ハロンと何ら変わりはないほどのハイペース。ノットアローン必死だなw…みたいな。そして1周後、それに付き合った先行勢が総崩れという結末だ。
それでも◎ナムラクレセントは最後の直線で一旦先頭に立つほどの力を見せてくれたのだが、前半このペースに付き合った他馬は14、15、16、17、18着。同程度の位置にいた5頭がビリから5つの議席をすべて埋める中、◎ナムラクレセントの3着は非常に価値があると思う。
この馬の好スタートとノットアローンの暴走、どっちがあっても大丈夫なはずだった。ただ、その2つが同時にあるとは考えられなかっただけのことで、ナムラクレセントに◎の印を打ったことに悔いはない。もう少し前半のペースが落ち着いていたら、もしくはナムラクレセントがいつも通りのスタートだったら、きっとオウケンブルースリといい勝負になっていたはずだと今でも考えている。
ここで「オウケンブルースリに勝っていた」と言えないのは、それだけオウケンブルースリも強い競馬をしたと認めているということ。できるかどうかを危惧していた「3〜4コーナーでの早め進出」をアッサリとクリアし、それに伴って他世代と比較しても恥ずかしくないレベルでの勝ちっぷり。実際、◎ナムラクレセントにはこういうレースをしてほしかった。
2着フローテーションや4着スマートギアは後方から「12.0-11.5-12.1-11.7」、つまり「▼5 △6 ▼4」という瞬発力勝負の流れに上手く乗れた形で、1着馬や3着馬とはまったく異質の競馬。流れが速くなったところから、早め進出で王道の競馬を見せたオウケンブルースリ、壊滅ペースを最後まで粘ったナムラクレセントと同列に扱うべきではないと思う。この両頭のおかげで非常に見応えのある菊花賞だった。ありがとう、そしてお金はサヨウナラ。
14:11│レース回顧